「もう片付かない…」そのイライラ、あなたのせいじゃないかもしれません。朝起きて、リビングへ行く。昨日きれいに片付けたはずなのに、もう散らかっている。子どものランドセルが床に置いてある。脱ぎっぱなしの上着。買ってきた日用品は置く場所がなくて、とりあえずダイニングテーブルへ。「ちゃんと片付けて!」朝からそんな言葉が口ぐせになっていませんか?実は私のまわりでも、「毎日片付けても終わらない」「家にいるとイライラする」という話をよく聞きます。最初は「自分が片付け下手だから」と思っていたそうです。でも話を聞いていると、そうじゃないことがほとんど。家そのものに理由がある場合が多いんです。賃貸に住み始めたころは、広く感じた部屋。家具も少なくて、収納も足りていました。ところが子どもが成長すると、一気に物が増えます。ランドセル。習い事のバッグ。制服。部活の道具。季節ごとの服。学校から持ち帰る作品。気付けば、収納より物のほうが多くなっています。クローゼットはパンパン。押し入れもいっぱい。入らない物は部屋のすみに置くしかありません。その「ちょっと置いただけ」が増えていくんです。洗濯物をしまうのもひと苦労。家族それぞれの部屋へ運んで。タオルは別。下着は別。何度も家の中を行ったり来たり。「今日は一万歩歩いたかも。」そんな冗談を言いながら、毎日同じことを繰り返しています。キッチンも同じです。調味料を置く場所が足りない。食品のストックは床に置く。お米は通路に置いたまま。収納ケースを買っても、その収納ケースを置く場所がない。便利グッズを買ってみたけれど、結局は部屋が狭くなっただけ。そんな経験はありませんか?子どもが帰ってくる時間になると、玄関はもっと大変です。靴が並びきらない。外遊びのおもちゃ。ボール。ヘルメット。雨の日は傘まで増えます。玄関を開けた瞬間に「はぁ…」とため息。お客さんが来る日は、慌てて別の部屋へ移動。そんな生活が当たり前になっていませんか?収納が少ない家では、「片付け」が終わりません。出した物を戻したくても、戻す場所がないからです。だから床に置く。イスに置く。テーブルに置く。それを見てまたイライラする。家族は悪気があるわけではありません。置く場所がないから、そこに置いてしまうだけ。なのに片付けるのは、いつもお母さん。毎日同じことを繰り返していると、心まで疲れてしまいます。「もっと広い家なら違うのかな。」そんなことを考えたことがある人も多いと思います。でも、本当に必要なのは広さだけではありません。生活に合わせた収納。帰ってきたら自然と片付く動線。洗濯がラクになる間取り。料理をしながら子どもの様子が見える配置。毎日の小さなストレスは、家のつくりで変わることがあります。「自分がもっと頑張ればいい。」そう思ってきた人ほど、一度立ち止まって考えてみてほしいんです。頑張る人ほど、家に合わせて生活しています。本当は、家のほうが家族に合わせてくれるほうが、毎日はずっとラクになります。続きは後編へ・・